
🔹 コーチプロフィール
名前:ポール・ワフラ(Paul Wafula)
出身地:ウガンダ・カンパラ
ポジション:投手・野手
特徴:強肩強打の二刀流選手として日本の独立リーグも経験。初のウガンダ出身独立リーガー。
ウガンダ野球の中枢・Gayaza拠点の現在地|“二刀流”からコーチへ転身したPaul Wafuraの挑戦

ウガンダの首都カンパラから車でおよそ1時間。のどかな町Gayaza(ガヤザ)に位置する野球場は、国内大会や代表合宿も行われるウガンダ野球の中心的な拠点です。
この場所には、NEXT54のアカデミー育成の現場として、多くの若き才能が集まっています。
その最前線に立ち、選手たちを導いているのが、かつて日本独立リーグ(兵庫ブルーサンダース)に挑戦した“二刀流”選手、Paul Wafura(ポール・ワフラ)コーチです。

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🎖 経歴:ウガンダが誇る“二刀流”スラッガー
Paulは、強肩を活かした投手としての実力に加え、打撃でも高い才能を持ち合わせた“二刀流”の選手として活躍しました。
その野球センスは国内でも群を抜き、ウガンダ代表として複数回国際大会に出場。
そして日本の独立リーグである兵庫ブルーサンダースに渡り、異文化の中でプロと同じ舞台に立ちました。
しかし、キャリアの途中で膝を負傷し、手術を余儀なくされます。
選手としての道を断念した彼は、今度は指導者としての人生を歩み始めました。

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🧑🏫 現在:指導者として、そして連盟の舵取り役として
現在、PaulはGayaza拠点のコーチであると同時に、ウガンダ野球連盟の事務局長も務めています。
現場で選手を育てながら、ウガンダ全体の野球振興や国際連携にも尽力する、まさに“両輪のキーマン”です。
彼のもとで指導を受けた選手たちは、基本技術だけでなく、野球への向き合い方や、海外に挑戦するマインドを自然と身につけていきます。

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🧑🎓 代表的な教え子:Kasumba Denisの台頭
Paulの指導のもとで飛躍的に成長した選手のひとりが、世界中の野球ファンの注目を集める捕手Kasumba Denis(カスンバ・デニス)です。
日々の練習をSNSで発信しながら、そのストイックな姿勢と爆発的なパワーで脚光を浴びたKasumbaは、Paulの的確な指導と励ましを受けながらその才能を開花させました。
「どんな状況でも自分を信じ、前に進むことの大切さを教えてくれたのがPaulだった。」
今ではKasumbaが次の世代の憧れとなり、Gayazaには新たな“カスンバ予備軍”が育ち始めています。

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🎯 Gayazaから、アフリカ野球の未来を
Paulの存在があるからこそ、Gayaza拠点は「ウガンダの野球の心臓部」とも呼ばれています。
選手・指導者・連盟役員——三つの立場を通して、アフリカ野球の可能性を信じて前進し続ける彼の姿は、多くの若者に勇気と希望を与えています。
この球場から、また世界へ羽ばたく選手が生まれる日も、そう遠くはありません。